骨粗鬆症(こつそしょうしょう)とは?
骨粗鬆症は、骨強度が低下し、骨折しやすくなる骨の病気です。骨粗鬆症になると、鬆(す)が入ったように骨の中がスカスカの状態になり、骨がもろくなってしまいます。その結果、わずかな衝撃でも骨折をしやすくなります。
健康な骨 (密度が高く丈夫) |
骨粗鬆症の骨 (内部がスカスカ) |
骨粗鬆症は、がんや脳卒中、心筋梗塞のようにそれ自体が生命をおびやかす病気ではありませんが、骨粗鬆症による骨折から、寝たきり、要介護状態になる人は少なくありません。その状態になると、QOL(生活の質)は著しく低下してしまいます。
女性は、男性の4倍、大腿骨頸部骨折、腰椎骨折が多いことが知られています。これは、加齢により、女性ホルモンが減少してくることが関係しています。
生涯を健康で充実した状態で過ごすためには、血圧やコレステロール値を気にするように骨強度にも気をかけ、定期的に検査を受けたいものです。
ここ数年で、骨粗鬆症の飲み薬による治療が、格段に進歩しました。骨量を増加させ、骨粗鬆症が治る時代になったのです。
こまえクリニックでは、超音波骨量測定装置「ビーナス」を導入しました。この機械は、足のかかとを置くだけで、簡単に骨量を測定できます。エックス線を使用しませんので、人体への影響はまったくありません。超音波骨量測定の結果は、その場でお渡しできます。
血液検査について
血液検査によって、カルシウムの値などを測定します。また、骨代謝マーカーも調べます。骨吸収を示す骨代謝マーカーの高い人は、骨密度の低下速度が速いので、骨折の危険性が高いのです。血液検査は、骨粗鬆症を他の病気と区別するためにも大切な検査です。
超音波骨量測定、血液検査は、健康保険適応でおこなえます。ご希望の方は、お気軽に直接ご来院ください。