ピロリ菌について
ヘリコバクター・ピロリ(以下、ピロリ菌)は、1982年オーストラリアで、胃・十二指腸潰瘍の原因菌として発見されました。
ピロリ菌は5歳頃までに感染し、それ以降は感染しにくいといわれています。経口感染が疑われていますが、正確なルートはわかっていません。
その後の研究で、胃ガンの発生にピロリ菌が関与していることがはっきりし、1994年世界保健機構(WHO)は、ピロリ菌を確実な発がん物質と認定しました。
日本ではむかしから胃ガンが多く、また世界的にみても、日本人のピロリ菌感染率は高いのです。
欧米人が感染しているピロリ菌に比べ、日本人のピロリ菌が、発ガン性が強いこともわかり、そのことが日本人に胃ガンが多い理由のひとつと考えられています。全員の除菌をおこなえば、日本人の胃ガンは、1/3に減るとも言われています。
そこで、私の提言は・・・
1.胃ガンの本質は伝染病であり特に家族間の世代を超えた伝染病
2.予防と除菌が「日本から胃ガンを無くす」ためのカギ。
3.家族(共同生活者)に慢性胃炎・潰瘍・胃ガンの患者さんのいるような若い方は、積極的にピロリ菌検査を受けるべき
当院で「ピロリ菌検査」を希望者の方は、採血をおこない、ピロリ菌感染の有無を調べます。
自費3,000円です。結果は4〜5日ほどで出ます。
検査をご希望の方は、お気軽に受付、看護師にお申し付け下さい。
すぐに検査ができます。